春の七草と雑草の弱くて強いおはなし。  

超高齢化社会に突入する2025年、最初の投稿です。

団塊の世代が75歳を迎え、超高齢化社会に突入する年です。

このことを「2025年問題」といい、福祉や社会保証の負担が増えるとされています。

 春の七草、全部言える~

セリ(代用で人参)、なずな(ぺんぺん草)、 ゴギョウ(ハハコグサ) ハコベラ、ホトケノザ(コウニタビラコ代用で春菊)、 スズナ(カブ)スズシロ(ダイコン)

稲垣栄洋 岐阜大学博士(農学)著書から こんな記事を見つけたよ **************************************

雑草は道端に生えている一見邪魔に見える植物であり、人間にとって邪魔であるかどうかによって雑草かどうかの判断がされる。

しかし、どんな植物でも雑草になれるわけではなく、「雑草性」とも言えるような特徴を備えた植物のみが雑草になることができる。

雑草に共通してみられる特徴としては「弱い」ということである。

これは「競争に弱い」ということであり、雑草は基本的に強い植物が生えない場所を選んで生えているのであり、自分が生存するという勝負に有利な場所を心得てその場所を選んでいる。

また、雑草の種子は他の強い植物のように土に入ってからすぐには目を出さない。

一定の条件がそろったタイミングで芽を出すのであり、また発芽の時期もバラバラである。

雑草が生える場所は基本的に他の多くの植物が育つには不利な変化の激しい場所であり、発芽の時期をズラすことでそうした場所でも種としての生存を維持することができる。

生物には本来バラバラになりたがる性質があるが、雑草は特にその性質が強い。

この性質によって多様性が生まれ、一つの品種にとって厳しい環境変化が起こっても次の世代に種子をつないでいくことができるのである。

そして、雑草はどんな環境の中でも「次の世代に種子を残す」という一番大事な目標を見失わずにベストを尽くす。

雑草にとって大事なことはそれぞれが「違う」ことでそこに優劣は無い。

同じような環境に暮らす生物どうしは、激しく競争し、ナンバー1しか生きられない。

しかし暮らす環境が異なれば共存していくことができる。すべての生物はナンバー1であり、オンリー1になれる場所を持っている。

それは当然ながら人にも当てはまり、「あなたらしさ」を磨くことでナンバー1になれる居場所を見つけることができる。

 

雑草はどこにでも生えてくるから強いのかと思っていた。

競争に弱いのが特徴だなんて意外だな。

 

どんな環境の中でも「次の世代に種子を残す」ために、オンリー1になれる場所を探す!

なんだか雑草がカッコよく思えてきたわ。

僕たちも本当の意味で 「多様性」について改めて考える。

そんな深いお話しでしたm(__)m