ファッションブランドは1980年代以降、 流行の移り変わりを加速させ続け、 服が使い捨てられるペースをどんどん速めてきました。
15年前と比べると、購入する衣料品の点数は 一人当たり平均して60%増えたそうです。
一方、 手元に置いておく期間はおよそ半分になっています。
超低価格でトレンドの洋服が購入でき、若年層の女性たちの間で人気になっており世界中に展開している中国のメーカーは、ファストファッションを超えて、超高速ファッション(ウルトラファストファッション)と呼ばれているそうです。
ウルトラファストファッション企業は、人や環境に有害な条件下で洋服を生産しています。
①毎日新しいデザインを出品
なんと6,000近くのデザインを出品し、 他のどのファストファッションブランドよりも多く、安価なファッションアイテムを生み出しています。
②使い捨てファッション
販売されている衣類の多くがポリエステルやナイロンなどのプラスチック繊維で作られているので、低品質で長持ちしない、使い捨てファッションアイテムである。
③ファッションアイテムは短命
流行を追っているので、ファッションアイテムが一時的な流行の短い寿命を超えて長持ちする必要がない。
④労働者は長時間労働を強制
1日11時間、1カ月に29日間働くことが頻繁にあり、 休日は月にたった1日である。2つの縫製工場では1日18時間勤務という長時間労働を強制していることが報告された。
⑤劣悪な労働環境
ある工場では基本給がなく、 服を1着を作るごとにわずか0.27元(約6円)、ミスをすると罰金が課されるなど、劣悪な労働環境が明かされている。
⑥EU規制値を超える有害化学物質が検出
ある靴には非常に高いフタル酸エステル類が検出され、子ども用の衣類には、発がん性のあるホルムアルデヒドが含まれるなど、 EU規制値を超える有害化学物質が検出された。
⑦服の60%がポリエステル製
女性服の60%近くがポリエステル製で、5万5,000の女性服のうちリサイクルされたポリエステルを使用した商品はたった237点のみだった。
⑧スペイン全土と同じ量の石油
ナイロン、アクリルなど石油由来の素材を使用した製品が多く、ファッション業界は、毎年、スペイン全土と同じ量の石油を使用している。
⑨ロシアから石油を調達
ポリエステルの主要メーカー2社はロシアから石油を調達しているため、この依存関係がウクライナでの戦争に拍車をかけていることになる。
⑩海を汚染するマイクロプラスチック
洋服を洗濯した際に流出するマイクロプラスチックは、海を汚染するマイクロプラスチックの35%を占めており、 安価で使い捨てられるプラスチック繊維の洋服を大量に売り続けることは環境への大きな影響が懸念される。
⑪経済後進国へ輸送される古着が増加
実際は増え続けるファストファッションの過剰生産により、経済先進国から経済後進国へ輸送される古着が増加している。
⑫繊維廃棄物
2019年にケニアに輸送された古着は185,000トンで、古着の約30~40%は市場価値がないため、55,500~74,000トンは繊維廃棄物となったことになる。
⑬増え続ける繊維廃棄物
毎日約150~200トン、トラック60~75台分の繊維廃棄物が、捨てられたり、燃やされたり、埋立て場に送られることになる。
でもね👀
「ごめんね消費」って言葉があって、解っていても買ってしまう消費者が結構いるのだそうです(´;ω;`)ウッ…