サハラ・ソーラー・ブリーダー計画って知ってる?

電気は発電所で生まれてから、送電線を伝って何箇所もの変電所を経由し、配電線を伝わって事業所や一般家庭に届きます。

これは非常に長い道のりで、電線には電気抵抗があるため、その間に電力は少しずつ失われてしまいます。

こうして電力が失われていくことを「送配電ロス」と言います。 

ホシカル君知ってる?

電気は、使い道によって様々な電圧で供給されています。

最初に発電所から送り出される電圧は27万5000V(ボルト)から50万という超高圧です。

そこから、高電圧を必要とする大工場や鉄道、それよりも低圧のビルや中規模工場に行きます。

さらに電圧の低い小工場と、電圧を下げる変電を繰り返しながら徐々に需要電圧の低い場所へ送られます。

 

 へぇ。

一般家庭での100Vの電力が供給ではどれくらいの「送配電ロス」が出るの? 

日本の送配電ロスは5%程度と言われていて、世界と比べると少なくて優秀なんだよ。

1年間でおよそ458.07億kWhのロスが生じている計算です*1。

これは100万kW級の発電所がフル稼働して5年以上かかる電力量です。 

数字が大きくてよくわからないけど、電力をロスすることなく、送れたらいいよね。

数千キロとか長距離の送電が可能になったら、地球規模での電力問題を解決できる!

なんちゃって。 

物凄い計画があるのでちょっと紹介するね。

「サハラ・ソーラー・ブリーダー計画」と言います。

サハラ砂漠に巨大な太陽光発電施設を作りって送電ロスのない状態で世界中に電力を送る!

それができれば、サハラ砂漠の4分の1の面積で、世界中の電力を賄えるという計算なんだって。 

図:サハラ・ソーラー・ブリーダー計画(出典:NEDOホームページ)

地球規模のはなしが大きくてよくわかんないや。

でも、これがうまくいけば、化石燃料が必要のない世界が生まれる!ってことだね。 

そうよ!ホシカル君。

インフラ不足で電力がじゅうぶんに行き届いていない地域へも、遠い発電所から電力を送ることができるようになるんだって。

でも、僕は大反対ですけどね!

エネルギーも含めて地産地消が大事(^^♪ 自分の事は自分でやる!

それが厳しいときはお隣さんと共同で。

それも厳しければそのお隣さんと一緒にやる! が、大事だと思います。