前回お話しした「リジェネラティブ農業で自然環境は改善できる?」の続きです。
まずは、おさらいから始めましょう。
「リジェネラティブ農業」には以下のようなことが期待されています。
・土壌の健康状態の改善にフォーカスし、栽培地周辺の生物多様性の促進
・できるだけ農薬や肥料を使用せず、土壌の健康状態の維持・改善
・日本でも従来から行われてきた伝統農法(輪作・混作)の技術の活用
・地域住民やコミュニティの活性化を促進
アメリカのNPO団体・NRDC (Natural Resources Defense Council)によると、アメリカ全体の温室効果ガス排出量のうち、10%が農業から発生しているといいます。
その理由のひとつとして、私たちが食べている野菜・果実の栽培方法にあります。
ビニールハウスや施設で栽培され、温湿度維持や生育に必要な養分をまかなうために化石燃料を燃やしてるケースが少なくないからです。
土壌には、僕たちの目には見えない微生物が数えきれないほど生息し、互いに作用しています。
この複雑なシステムがあるおかげで、土に撒かれた種が発芽し、植物が成長するのに十分な水と栄養をキープでき、人間を含む生物が食べられる葉や実が育ちます。
さらに植物が空気中の二酸化炭素から炭素を吸収し、土壌に貯め込みます。
これは空気中の二酸化炭素濃度を減らすことを意味し、地球温暖化の対策ともいえるのです。
まさに、リジェネラティブ農業だね。
化学農薬・肥料を利用せず、地域で出た生ゴミや資材を利用して豊かな栄養をたっぷりの堆肥を作る。
それらを畑に還す、といった土壌の健康を優先した循環型の有機農法。
サスティナブル(継続)からリジェネラティブ(再生)へ 何かこの先に光が見えてくる 目からウロコの考え方ですね👌