伝えたい思いが、多様な印刷方法を産んできた!

多くの人に情報を伝えるために、古くから存在したかわら版は一枚一枚描くのは大変!

それで発達してきた印刷です。

小学校で習った版画、ガリ版新聞などあります

その後、プリントゴッコなんてものが流行したのは もう30年も前の事です。

前回触れた水なし印刷の続編です。現在の印刷についてちょっと調べてみました。

「印刷」にはいろいろな方法があります。

平版印刷(オフセット印刷)、凸版印刷(活版印刷)、凹版印刷(グラビア印刷)、孔版印刷(スクリーン印刷) 、オンデマンド印刷のトナー方式(レーザープリント)に同じくオンデマンド印刷のインクジェット方式などなど。

 

 

平版印刷(オフセット印刷)

昔からある、版を使用した印刷方法のことをオフセット印刷と呼んでいます。

ハンコのようなもので、あらかじめ印刷する絵柄が焼き付けられた版にインクをつけ、それを一旦ゴムでできたローラーに転写(オフ)し、そのローラーを用紙に押し当てて(セット)印刷します。

 

凸版印刷(活版印刷)

最も長い歴史を持つ印刷方式が、凸版印刷(活版印刷)です。

文字や柄などの部分が凸状になった版を使用して(凸部分にインクをのせて)、直接用紙に圧力をかけて転写します。

版は印鑑と同じ仕組みで、文字が逆向きになっています。

 

凹版印刷(グラビア印刷)

凸版印刷とは逆に、金属製の版の凹部分にインクをのせて、用紙に転写する印刷方式が凹版印刷です。凹部分の深さによってインクの付着する量を調節し、色の濃淡を表現します。版画と同じ原理です。

 

孔版印刷(スクリーン印刷)

孔版印刷(スクリーン印刷)は、版自体に穴をあけ、スキージというヘラでインクを押し出して印刷する方式です。かつては版にシルクを使用していたことから、シルクスクリーン印刷と呼ばれていました。

現在は化学繊維のスクリーンが主流となっています。

 

もしかして消しゴムハンコも、印刷の部類に入るのかな。

凸版印刷と仕組みはおなじだね。

 

鏡みたいに逆向きに作るから、仕組みは同じですね。

文字の場合は反転しないように気をつけなきゃいけないわね。

裏文字が出来上がったら悲し〜!

オフセット印刷に対して、版を必要としない印刷方法をオンデマンド印刷と呼びます。

デジタルデータを印刷機に直接流し込んでそのまま処理するので、「製版」工程を省くことができます。

 

それによって、短納期での制作が可能です。

消しゴムハンコから一気にデジタル化かぁ。

手作りの良さも感じたいなぁ。

 

オンデマンド印刷には大きく分けて「トナー方式(レーザープリント)」と「インクジェット方式」の二種類の印刷機があります。

トナー方式(レーザープリント)

トナー方式は、粉状のインク(トナー)を使用して印刷する印刷機です。

感光体ドラムを用いてレーザーをあてることでトナーを吸着させ、用紙に転写していきます。

インクを熱で圧着させるので、乾かす時間がまったくかからず短時間で仕上げることが可能です。

 

インクジェット方式

インクジェット方式は、紙にインクを吹き付けて印刷する印刷機です。

印刷工程は非常にシンプルで、印刷機に内蔵されているインクをノズルでスプレーのように紙に吹きつけて印刷します。

 

新型コロナウイルス感染拡大の影響やデジタル化に伴い、印刷物は減少傾向になっています。

とはいえ、紙には紙にしかできない役割があります。

誰にどのように伝えるのか?

伝える手段は増えても、伝える気持ちは疎かにしたくないですね。