開発、生態系、コミュニティー等を解決する手段になるネットポジティブとは?

2023年の夏は史上最高の暑さでした。

今年の夏は去年みたいに暑くなるのでしょうか。

環境破壊が加速し、地球温暖化が進む中で持続可能性を意味するサステナビリティだけでは、問題の悪化を食い止められないのではないか、SDGsの掲げる目標の達成は難しいのではないか、と考えている人はどれくらいいるのでしょうか。

 

「サステナブル」という言葉をよく使うようになったよね。

「継続」を示すので、今あるシステムを維持する意味合いが強くなります。

「リジェネラティブ(Regenerative)」は、「再生」を意味することから、問題の根本を解決し、現状をよりよくするための取り組みに使われます。

 

一部の企業では3年くらい前から「ネット・ポジティブ・インパクト(Net Positive Impact)」という考え方がとりいれられるようになりました。

ネット・ポジティブ・インパクトとは、生物多様性の代償措置による効果が、生物多様性の損失を上回ることを意味します。

主に営利企業などによる、人類や世界・地球のあらゆる問題を解決するための現実的かつ道徳的な事業活動や、そのもとになる考え方のことを言います。

 

企業が利益だけを追求する時代はもうとっくに過ぎている。

変わりゆく時代とともに考え方も、言葉も、行動もよりよい方向に変わっていくね〜!

そんななかで、「ネットポジティブ」のベースとなるのは、「奪う」よりも「与える」という考え方です。

今までの企業というか、生活全般はより良いことを求めた代償として、自然を奪うこともしてきた側面があります。

 これからは限りある資源を奪い合うのではなく、与え合う、方向にシフトしているんだね。

ネットポジティブをベースに、世界には建築に対する概念を覆すような、興味深い建築があるので紹介します。

イタリア・ミラノにある「ボスコ・ヴェルティカーレ」(Bosco Verticale)と、ニューヨークにある「オメガ・サステナブル・リビング・センター」です。

ボスコ・ヴェルティカーレ(Bosco Verticale、イタリア・ミラノ)

2014年に建てられたボスコ・ヴェルティカーレは、別名「縦に伸びた森」とも言われる不思議なデザインが特徴です。

Hines Italiaが建物のリノベーションを計画し、2つの棟に合計800本近い木を入れ込んだほか、低木や草も植えられました。

たくさんの植物が建物と共存することで二酸化炭素を吸収し、人間をはじめ生き物に必要な酸素を吐き出すため、ビル周辺の空気の質を高めてくれます。

ベランダにも屋上にも壁にも木が生えているよ〜!!!

Omega Center for Sustainable Living(アメリカ・ニューヨーク)

ニューヨーク州に建てられたオメガ・サステナブル・リビング・センター(The Omega Center for Sustainable Living)は、雨水を活用した設備に長けたデザインが魅力です。

屋根では植物が育ち、建物脇の湿地を通って水をろ過するシステムが備わるなど、リジェネラティブ・デザインが散りばめられています。

建物に使用された建材のほとんどはリサイクル素材のため、ゼロ・ウェイストにも貢献している好例です。

世界には目を見張るような取り組みをしている企業があります。

でもね👀 日本人が培ってきた「自然と共に」のくらし。

これに勝るものはないと思っています。

田舎に住んで、地域文化を重んじたライフスタイルでみんな(万物共生)仲良く暮らしていけたら 一番幸せなんじゃないかな💖