僕は「地域の環境整備」という名目で冬以外は草刈りや伐採をしています。
刈り払いをしている時にいろんなことを考えています。
例えば、セメントを作る時に排出されるCO2と、森林のもつカーボンニュートラルの可能性について、とかね。
たとえば、世界のセメント産業による二酸化炭素(CO2)排出量は、毎年28億トンにものぼるそうです。
これは中国と米国以外のあらゆる国の年間CO2排出量を上回る量です。
そして人間によって全世界で排出されるCO2の4~8%に相当します。
一方で、木は光合成によってエネルギーを取り込み同化して、背を伸ばし幹を太らせています。
草類も光合成によって成長して、二酸化炭素を吸収しています。
特に夏場はたくさんCO2を吸収してくれているはずよ。
へー!だけど、秋や冬になると草は枯れるよね。
枯れた草木は貯えた分のCO2を放出しちゃうとか?
調べてみるとこうあります。
大気中のCO2は植物の光合成によって吸収され、有機炭素として植物体に蓄積されます。
植物体の有機炭素は、枯れると土壌中に蓄積します。
枯れている間に休んでいるんじゃないんだね!
土壌のなかに炭素として蓄積しているんだ。
すごいすごい。
一方で、植物の呼吸や土壌有機物の微生物による分解によって、植物体内や土壌に蓄積した有機炭素はCO2となって放出され、再び大気中に戻ります。
ということは、木と違って草はカーボンニュートラルに近い役割を果たしているんだね。
根っことして枯れずに残る分があるから吸収源ともいえるわけだね。
コンクリート護岸と比べたらやはり「法面は草に任せるのが良い」という思に至って刈り払い作業の仕上げに入ります。
コンクリートの最大の問題点はセメントの製法にあります。
この話は次のブログに続きます!