化学肥料を過剰に使用するリスク

化学肥料を過剰に使用するリスクは思いの外広がっているのかもしれないよ。

2人とも、化学肥料「8-8-8」って知っているかな?

化成肥料の袋には「8-8-8」と表記してあるらしいよ、ホシカルくん。

窒素、リン酸、カリウムの配合比率なんだって。

窒素、リン酸、カリウムは、植物の生育に必要不可欠な養分と言われているよ。

「肥料の3要素」とも呼ばれている。

その反面、たしか窒素は自然環境にあまり良い影響を与えないって記憶があるけど。

ほんとうのところは、どうなんだろう。

窒素は、例えば湖沼に「富栄養化」をもたらすことがあります。

富栄養化で水の澄んだ湖に急に植物プランクトンが大発生するなど、生態系の突然で全く異なる状態へ変化してしまいます。

飲み水や農業用水の水質低下、漁業への悪影響、悪臭による住環境の悪化など人の生活にとっても重大な問題を引き起こします。

植物の生育に必要不可欠な「肥料の3要素」とはいえ、危険な側面もあるんだね。

そのほかには、温室効果が極めて高いメタンを発生させたりもします。

あとは、水道に紛れ込んだ亜硝酸窒素は胎児への影響もあるんだって!

育てる作物や肥料によって大地が本来持っている地力も低下しちゃうということ。

種をまいて水をやればいいって話ではないから、かなり難しい問題だ。

価格にばかり目がいく私たち消費者も、真剣に食について学んでいかなければいけないな。